代表理事(センター長)あいさつ
地域医療連携推進法人県北西部地域医療ネット/県北西部地域医療センターの
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県北西部地域医療センターは平成27年4月に立ち上がった仕組みです。英語表記は、“Center for Community Medicine in North-Western Gifu Prefecture”つまり「岐阜県北西部地域において地域医療を行うセンター」ということになります。岐阜県は面積も非常に大きく、南北で様々な点で違いがあります。医療に関しても、南部地域である県都岐阜市やその周辺地域は医療機関や医師数も多い一方、北部地域はいわゆるへき地に近い地域が多く、広大な面積を持つ自治体の中には必ずしも医療機関や医療従事者数が多いわけではありません。まだまだ一人診療所といった医療機関も多いのが現状です。そんな北部地域の一つ、国道156号線、通称“さくら街道”に沿った郡上市・高山市荘川町・白川村のいわゆる岐阜県の北西部地域に当たりますが、この医療資源が必ずしも十分でない県北西部地域において、2市1村が基礎自治体の枠組みを超えて、国保白鳥病院を基幹医療機関とした複数の医療機関で構成されるネットワークによるセンターを立ち上げ、対象地域の地域医療、これは狭義の医療提供だけではなく、地域の健康づくりや、福祉介護的支援も含むいわゆる地域包括ケアを意味しますが、こうした地域医療を確保し支えていくこととしました。
平成27年度段階では、組織として一体とはなっていませんでしたが、令和元年11月一般社団法人県北西部地域医療ネット設立社員総会を開催し郡上市・高山市・白川村を社員とする一般社団法人を設立、令和2年4月に岐阜県下初、全国17番目の地域医療連携推進法人として「県北西部地域医療ネット」(“Network for Community Medicine in North-Western Gifu Prefecture”)が岐阜県知事より認可されました。このことにより相互の連携強化がより一層図られたこととなります。
私どもの県北西部地域医療センターは、いくつかのモデル性をもって発進しています。一つ目に、基幹病院と診療所群とのネットワーク化により広域的に地域医療を支えるモデルという点、二つ目に、小規模病院の在り方として、臓器専門医を集めへき地医療を支援するモデルではなく、へき地を支えることができる総合診療医が運営中心となるモデルという点、三つ目に、少子高齢化人口減少時代における取組の一つと考えられている基礎自治体の枠組みを超えた連携による住民サービス提供のモデルという点です。これらのモデル性が、少子高齢化人口減少時代そしてそうした背景による地域医療の様々な課題に対する一つの答えとなればと思っています。
私どもの県北西部地域医療センターの存在目的は「目の前の人、目の前の家族、目の前の地域の生活の質(QOL)を支えること」であると考えています。この目的に向かいスタッフ一同努力していくとともに、そうしたことにともに取り組んでくれる仲間を増やし、そして住民や行政の方と三位一体のもと邁進していきたいと思います。様々な方々によるご指導ご支援のほどよろしくお願いいたします。
地域医療連携推進法人県北西部地域医療ネット代表理事
県北西部地域医療センターセンター長
後藤 忠雄