2023.08.31-09.01 第61回全国自治体病院学会(札幌)へ参加ました。

8月31日9月1日の2日間にわたり札幌で開催された第61回全国自治体病院学会へ後藤センター長が参加し「中山間地域小病院の診療所化を経験して」という演題でポスター発表してきました。
この学会は全国自治体病院協議会が主催し開催されるもので、全国の自治体病院からいろいろな演題が発表されました。後藤センター長が参加したセッションは経営管理分科会で、国保和良診療所を題材に今後少子高齢化人口減少時代に取り組む必要が出てくるであろう小病院が診療所化するプロセス事例を全国的に集積することが重要であるといった論点で提示してきました。
他の発表も見聞してきましたが総じて言えるのは比較的大きめの病院からの発表が多かったことです。白鳥病院のような50床未満の病院からの発表はほとんどなく、一方で自治体病院はこういったサイズの病院も少なくないわけで、小規模病院が日頃どういった取り組みをしているかという報告が多ければもう少し参考になるのにと思った次第でした。
とはいっても各病院がのろいろな取り組みを伺い知れ、今後当院においても色々と工夫した活動を行っていかなければならないと思いました。
2023.08.04-05 令和5年度岐阜県へき地医療研修会を開催しました。

8月4日5日の2日間にわたり令和5年度岐阜県へき地医療研修会を開催しました。今回は4年ぶりの現地開催で、55名の高校生と3名の医学生にご参加いただくとともに、県の方からも着任されたばかりの丹藤岐阜県健康福祉部長をはじめ医療福祉連携推進課の皆さんや岐阜大学牛越教授にもご参加いただきました。
郡上市の白鳥ふれあい創造館で開会式を行った後、まずは和良、小那比、高鷲、白川、荘川、清見、朝日、久々野、小坂の各地に分かれフィールドワークを行い、戻ってきてまとめのスライド作成をして1日目を終了(そのあと夕食後白鳥踊りにも参加していただきました)、2日目はフィールドワークの発表、医学生や若手医師との交流会、住民の方々にもご参加いただいてのグループワークを行い閉会式を迎えました。
参加者の皆さんが何かを感じ取っていただけるような2日間となっていれば非常にうれしいです。やはり実際の現場に足を運んでいただくのは画面を通しての学びより、より得るものが大きいのかなぁという印象でした。今後も岐阜県の地域医療特にへき地医療の充実のため私たちのセンターとしてこのような人材育成事業には積極的に取り組んでいきたいと思います。
2023.07.14 第7回「一歩上の地域医療を目指そうシリーズ」を開催しました。

7月14日「一歩上の地域医療を目指そうシリーズ」の第7回目を開催しました。今回のテーマは「ACP」。埼玉県秩父地方に位置する小鹿野町の国民健康保険町立小鹿野中央病院院長内田望先生に当地までお越しいただきでご講演をいただきました。
演題名は「ACPを考える ~人生の最期に聴きたい音は何ですか~」。私たちのセンターでACP:Advance(まえもって:もしもの時に備えて)Care(最後に向けて大切なことを:本人の気がかり、価値観、目標・治療の選好、療養・最後の場所の選好・代理決定者の選定)Planning(話し合って実現するプロセス)を大事な取り組みであるととらえています。白鳥病院でもACP委員会を設置して病院での取り組みを活性化させています。
というわけで「入館体験」などユニークな住民教育などでACPの普及にご尽力されている内田先生にご講演をいただきました。先生は当センターにも多くいる自治医大卒業生で、地域医療に長く携わっておられる非常にご高名な方です(後藤センター長の後輩なのでセンター長からいろいろとご無理をお願いすることもあるようですが…写真が物語っています(笑))。幅広くACP関連のご講演をいただきスタッフも大変勉強になりました。
ACPは私たちのセンターにとって重要な取り組みテーマです。今後もスタッフ一同で取り組んでいきたいと思います。
2023.07.01 センター内医師の異動がありました。
令和5年度6月30日付で当センターで長年勤務していただいた黒川大祐先生が退職され、関市の国保洞戸診療所へ異動・赴任されました。黒川先生はセンター設立当初からの主力メンバーで白川村の診療所勤務および自治医大での後期研修を経て白鳥病院に戻られ臨床のみならず後進の指導など大変ご活躍いただきました。今後もより一層のご活躍を期待したいと思いますし、今後とも私たちと岐阜県の地域医療を盛り上げていってほしいと思います。
また、7月1日付で中島裕菜先生が白鳥病院に赴任されました。ご活躍が十分に期待される先生です。地域の皆様はじめ関係各位の皆様よろしくお願いしますm(__)m。
2023.06.17 令和5年度GP-COMERnet全体会を開催しました。

令和5年度GP-COMERnet全体会を県北西部地域医療センター国保白鳥病院で対面開催しました。廣瀬先生によるオープニングセッションに続いてデモデータを用いてデータ解析のとっかかりの学びをしました。次いで後藤先生より統計に関するレクチャーがあり、その後松久先生提案の研究計画につき議論しました。
久しぶりの対面開催で、やはりWeb開催とは異なったよさああることを再認識しました。
「地域医療の現場ではなかなか研究できないのでは」という声に対応すべくこの会を継続開催してきましたが、なんと今回は記念すべき第20回目の全体会でした。これからの地域医療発展のため地域の現場からの発信を大事にしていきたいと思います。
2023.06.15 後藤センター長が岐阜県医師育成・確保コンソーシアム主催臨床研修指導医講習会に講師として参加しました。
6月15日、後藤センター長が岐阜県医師育成・確保コンソーシアム主催第25回臨床研修指導医講習会に「地域医療研修・一般外来研修」のセッションで講師としてオンライン参加しました。
和良病院時代から今まで多くの学生や研修医が学びに来ていただいたこともあってか、ここ数年講師として参加させていただいています。私たちの取り組みをお話ししつつ、研修医の皆さんにとって充実したそして価値高き地域医療研修になるようこれからも努力していかなければと思った次第です。
今回当センターからは大西先生に受講していただきましたし、以前当センターで研修した鈴木先生や学生時代に当センターで実習した先生のお顔もあり、皆さん頑張っているんだなぁと嬉しくなりました(年も感じましたが…(笑))。
2023.06.01 後藤センター長が恵那市地域医療ビジョン策定委員会にオブザーバー参加しました。
6月1日、今年度から取り組みの始まった恵那市地域医療ビジョン策定委員会に後藤センター長がオブザーバーとして参加しました。少子高齢化人口減少、つまり今までの右肩上がり局面から右肩下がり局面への移行に伴って地域医療をどのように展開していくかは恵那市に限らずいろいろな自治体において大きな課題です。地域の実情や将来の状況を検討しながらどういった地域医療体制を構築していくか、この恵那市の活動に参加しながら私たちの県北西部地域でもどうしていくとよいのかいろいろと考えていきたいと思います。
2023.05.31 後藤センター長が愛知医科大学医学部4年生に講義を行いました。

5月31日愛知医大にて後藤センター長が「地域医療の実践」というテーマで医学部4年生に講義を行いました。
地域医療の継続発展のために後継者を育成していくことは私たちにとって非常に重要なミッションです。出席された学生さんたちも今後いろいろな学びを通して自分の将来を考えていかれることと思いますが、ぜひそうした中の選択肢の一つとして総合診療や地域医療、可能であれば我々のセンターでの活動を入れておいていただければと思います。若いパワーは今後の地域医療継続ためには必要不可欠です!
講義終了後、以前当センターに実習に来てくれた学生さんがあいさつに来てくれました。これもとっても嬉しい出来事でした。
2023.05.29 法人の研修会および懇親会を開催しました。

5月29日総会および評議会終了後、場所を大和町のレストランももちどりに変え、法人研修会を開催しました。後藤代表理事(センター長)が今までの法人の歩みを説明され、堀県健康福祉部長、田中高山市長、成原白川村長、日置郡上市長からそれぞれコメントおよびご挨拶をいただきました。
研修会終了後、関係者による懇親会を開催しました。私たちの法人が設立されたのは令和2年4月1日、まさに新型コロナウイルス感染症流行開始の頃であり、この3年間対面での懇親を深める会は一切開催できませんでした。今般新型コロナウイルス感染症が感染症法上第5類相当となり、設立から3年が過ぎ4年目にして初めて関係者で懇親を深めることができました。
私たちの法人がここまで来たのも今回ご参加いただいた皆さんをはじめ、国島前高山市長さんをはじめ今まで設立や運営にご尽力いただいた多くの方々のおかげです。あらためて関係各位の皆様に感謝させていただくとともに、より一層この地域の医療の継続・発展に貢献していかなければと思いました。
2023.05.29 法人の令和5年度定時社員総会、臨時理事会、地域医療連携推進評議会を開催しました。

5月29日令和5年度定時社員総会を郡上市役所4階大会議室で対面にて開催しました。後藤代表理事の開会挨拶に続いて代表理事が議長に選任され、第1号議案「令和4年度収支決算の承認について」では令和4年度の収支決算をご承認いただき、その後の第2号議案「理事の選任について」では理事及び監事が任期満了を迎えるため、すべての理事及び監事について再任が提案されご承認いただきました。
理事が承認されましたので、代表理事選任のため社員総会を一時休憩とし臨時理事会を開催、後藤代表理事が再任されました。
代表理事選任後、社員総会を再開し、「令和5年度事業計画について」及び「令和5年度収支予算について」が報告され、オブザーバー参加いただいた堀岐阜県健康福祉部長から「大いに期待している、コロナ禍でできなかったことを含めて進めていただきたい」の旨のコメントをいただきました。
続いて、地域医療連携推進評議会を開催し、後藤代表理事の挨拶のあと事業等の報告を行い、続いて意見交換を行って閉会しました。
今回の臨時理事会で後藤代表理事が再任されましたが、後藤代表理事は職責の重さを感じつつも、事業を活発に展開して行きたいとの豊富でした。
写真は上段から総会参加者、奥から田中高山市長、成原白川村村長、日置郡上市長、堀県健康福祉部長、山田県医療福祉連携推進課長、森島県医療整備課長、中段は理事の面々、下段は評議員の方々で奥から竹内郡上市医師会長、長岡郡上市議会議員、坂本白川村議会議員、山田県医療福祉連携推進課長、森島県医療整備課長、また岐阜大学特任教授村上先生にはWebにてご参加いただきました。加藤高山市医師会長と寺田荘川まちづくり協議会会長はご欠席でした。
2023.05.18 地域医療連携推進法人県北西部地域医療ネット令和5年度第1回理事会を開催しました。
5月18日地域医療連携推進法人県北西部地域医療ネット令和5年度第1回理事会を白鳥病院会議室で一部Webも併用したハイブリット形式で開催しました。
一部かかわるメンバーが変わりましたのでそれぞれの自己紹介の後、令和5年度社員総会の開催、令和4年度事業報告ならびに決算認定に関して議決し、本年6月末で任期が切れる役員の改選と地域医療連携推進評議会の開催について協議、代表理事の職務執行状況の報告を行いました。
法人化して4年目の年度に入り、法人としての活動拡大と他者からの評価の向上を目指し今年もみんなで頑張っていくことを確認しました。全国のモデルになれるよう頑張っていきたいと思います。
2023.05.13-14 日本プライマリ・ケア連合学会学術大会(名古屋)に参加しました。

5月13・14日に名古屋で行われた第14回日本プライマリケア連合学会学術大会に、後藤、廣瀬、伊左次、藤川耕、松久、黒川、大西の各医師が参加してきました。私たちのセンターは地域医療つまりは地域を基盤/志向した総合診療を中心にしてセンター運営に取組んでいますので、この学会はそうしたことに取り組む医師らにとっては中心的な学会の一つとなります。
廣瀬副センター長が「ケアプランに対する医師とケアマネジャーの意識調査」という演題で口演発表を、後藤センター長が「総合診療医が鍵!少子高齢化人口減少時代における中山間地域小病院の在り方の一例」という演題で、松久医師が「Trueperella bernardiaeによる急性腎盂腎炎から敗血症を起こした一例」という演題でそれぞれポスター発表を行いました。また、伊左次医師が当センターのプログラム紹介と当センター国保白鳥病院が県から委託を受けている岐阜県へき地医療支援機構の活動を提示しました。
さらに、我々メンバー一同で「施設内多職種連携の基盤強化を考える」というテーマでインタラクティブセッションを行いました。
学会は日ごろの自分たちの活動をまとめるとともに、地域医療に役立つ調査研究を行い発表し、これらに対して議論を深める格好の場です。こうした活動にも私たちのセンターは積極的に取り組んで行きます(ついでにセンターの名前も売ってきます(笑))
2023.04.26 センター倫理委員会主催講演会を開催しました。
センター倫理委員会の一つの活動としてセンター内で行われる研究の倫理審査を行っています。そこでセンター内での研究の質向上を目指して倫理委員会主催で後藤センター長による職員向けの「アンケートのいろは」と題したアンケートによる調査とくにアンケートの作り方を中心に講演を開催しました。
アンケートと言っても研究目的や研究仮説を立て、それに対してどういった質問項目を作り、いかに真実をこたえていただくかの工夫をし、さらには分析の際あまり手間にならないようにするためにはということも含めての講演となりました。
私たちの調査研究ではよくアンケートを用いますので改めてその作成方法など整理できたのではないかと思います。
皆様のもとにアンケートのご依頼があった際には嫌わずに(;^_^A 前向きにご協力ください。よろしくお願いします。
2023.04.22 令和5年度第1回県北西部地域医療ネット/センター全体会を開催しました。

今年度も例年同様センター全体会を開催しました。ここ数年との違いは久しぶりの対面で開催したことです。白鳥ふれあい創造館にて開催しました。
後藤センター長による法人移管する説明の後今年度の取組について議論しました。私たちのセンターの理念は「目の前の人の、目の前の地域の生活の質(QOL)を支える」であり、地域の方々に「この地域に住んでてよかった」、「この地域に住んでよかった」と言われる地域づくりに保健医療福祉の視点から貢献することが必要です。そこで今年度は施設から飛び出て地域の頼れる存在になろうということで、地域とコラボしながら何か取り組みができないか模索することとしました。
地域で行われている活動に参加したり、あるいは地域にある団体にお声がけをさせていただいて一緒に何らかの取り組みができるとよいと思っています。県北西部地域の住民の皆さんぜひぜひご協力のほどよろしくお願いいたします。w他紙たちは地域とともに地域に寄り添って活動していきます!
(やはり対面開催はいいですね。2次元の世界(Web会議)から3次元の世界に戻ってきました(笑))
2022.04.13 今年度の郡上北高プロジェクト介護職員初任者研修が始まりました。

今年度も郡上北高とのコラボプロジェクトである郡上北高生に対する介護職員初任者研修が始まりました。
4年目に入り今年度は過去最高の8名の高校生の参加です。中にはこの研修に興味があって郡上北高校に入学したという人もいるそうです。郡上北高がさらに地域にとって大事な高校であり続けるよう、また、将来の私たちの仲間が増えるよう私たちも参加者の皆さんと共に学びを深めていきたいと思います。
1年後の参加者の皆さんの成長ぶりがとっても楽しみです。私たちも少しでも成長できるように取組みたいものです(体型が前後左右に成長しないようには気をつけねば…)。
2023.04.03 当センター国保白鳥病院看護師特定行為研修修了証書を蓑島実咲看護師に授与\(^o^)/

当センター国保白鳥病院は(全国最小規模の(;^_^A))看護師の特定行為研修の指定研修機関です。毎年1名づつの特定行為研修修了者を輩出し今まで3名の修了者がいますが、今年度の修了者である蓑島看護師は今年度から開始された領域別パッケージである在宅・慢性期領域の研修修了第1号で、その手技も3月9日にOSCEにより評価されて無事修了したことになります。
今後私たちのような小規模病院が求められる看護師特定行為に取組める看護師を増やしていきたいと思いますし、当センター看護師の皆さんのキャリア形成にも寄与できればと思っています。
蓑島さんおめでとうございます。今後の活躍を期待しています!
2023.04.03 当センター日本PC連合学会後期研修プログラムを修了した大西権亮先生に修了書を授与!

当センタースタッフの大西権亮先生が、当センターの日本PC連合学会後期研修プログラムVer2.0「県北西部地域医療センター地域医療後期研修プログラム“さくら道”」の全プログラムを修了し修了証が授与されました。
自治医大卒業生の義務として、和良・白川診療所への勤務もある中でしっかりとプログラムに取り組み努力してくれました。昨年の黒川先生に続いてですし、新たに日本専門医機構認定の総合診療専門医研修プログラムにも2名の後輩が在籍してくれており、義務内でありながらも取得できる良き先達者になっていただけていると思います。
卒後の義務年限のある自治医大ではありますが、こうした専門医研修が受けることができ義務年限内に専門医取得することができることは彼らの努力もありますし、私たちのそういった環境づくりも功を奏しているのではないかと思っています。
何はともあれ大西先生、おめでとうございます。ますますのご活躍を期待しています!(試験も頑張ってね(^^♪)
2023.04.01 センター内医師の異動がありました。
令和5年度4月1日付でセンター内診療所の一つである県北西部地域医療センター国保和良診療所の所長が交代しました。前任の渡邉駿先生が退任され、新たに3月まで白鳥病院に在籍していた堀翔大先生が赴任されました。渡邉先生には4年の長きにわたり和良を支えていただいた共にセンターの医師として大いに活躍いただきました。堀先生も元気で熱心に医療に取り組む期待の若手医師です。渡邉先生、堀先生の今後のご活躍を大いに期待したいと思います。
また、県北西部地域医療センター国保白鳥病院では、堀先生の和良診療所所長赴任以外に清水洋範先生が清見診療所所長に異動され、大西権亮先生、戸崎凪映先生、佐藤千成先生、宮腰尚宜先生が赴任されました。各先生ともご活躍が十分に期待される先生方です。地域の皆様はじめ関係各位の皆様よろしくお願いしますm(__)m。
加えて3月31日付で長きにわたりセンター事務局長としてセンター運営の裏方として支えていただいていた川尻成丈局長と、これまた看護部門統括として病院から診療所まで看護師全体をサポートしていただいていた古代照美総看護師長・看護部統括が定年退職されました。長い間のご勤務お疲れさまでした。また、ありがとうございました。古代さんにおかれましては総看護師長は退任されますが、今年度からもスタッフの一員としてご活躍いただけることになっていますのでよろしくお願いいたします。なお、4月1日付で新しい事務局長には蓑島康史が、総看護師長/看護部統括には鷲見みずほが就任いたしました。こちらもよろしくお願いいたします。
2023.03.11 令和4年度第2回県北西部地域医療ネット/センター全体会を開催しました。

3月11日にWebで令和4年度センター全体会を行い、今年度の取り組みを発表と、後藤センター長から改めて「総合診療」についてお話がありました。
令和4年度は私たちのセンターの取り組みの中心をなす「総合診療」に関してどう県北西部地域にご理解いただくかというテーマでしたが、7つのチームがいろいろと工夫を凝らしてセンター内外に「総合診療」というワードを広めてさせていただきました。
活動は「知ってもらおうプロジェクト」「メディカル新聞グループ」「総合診療カフェを経て」「ニコニコ認知症」「誰でもわかる総合診療」「うちわでアピール大作戦」「リハビリフェアをやろう」でしたが相互投票で「ニコニコ認知症」が第1位、「総合診療カフェを経て」が第2位、「リハビリフェアをやろう」が第3位の活動ということになりました。今後も私たちセンターはいろいろなことに取り組んでいきます。乞うご期待!
2023.03.11 高校生のための医療介護系進学セミナーを開催しました。

2月に開催した中学生のための医療介護系進学セミナーに引き続き高校生のための医療介護系進学セミナーを3月11日オンラインで開催しました。
私たちの広報が不十分であったこともあってか、参加者は大変少なかったですが、その分十分にお話しする時間が取れました。
医療介護系職種に目を向けていただける方が増えることは私たちにとって願ったりかなったりです。何とか皆さんに興味を持っていただけるよう更なる工夫を積み重ねていきたいと思います。
ご参加いただいた高校生の皆さん、ありがとうございました。
2023.03.09 第6回「一歩上の地域医療を目指そうシリーズ」を開催しました。

3月9日「一歩上の地域医療を目指そうシリーズ」の第6回目を開催しました。今回のテーマは「地域医療教育」。岐阜大学医学教育開発研究センター教授の西城卓也先生に当地までお越しいただきでご講演をいただきました。
私たちのセンターでは多くの医学生や研修医を受け入れており、地域医療教育をしています。その際にはセンター内の様々なスタッフに教育に携わっていただいていますが、改めてその教育に関してみんなで学習する機会を持ったわけです。
西城先生は医学教育の分野において日本の第一人者であられ、今回は「多職種で取り組める学生・研修医向け地域医療教育」と題してご講演いただきました。「まずはそのままでいいですよ」というところから始まり、インタラクティブに講演をお勧めいただきました。
次世代育成は私たちのセンターにとって大変重要なテーマです。今後もスタッフ一同地域医療教育の重要拠点となるように取り組んでいきたいと思います。
2023.03.06 日本PC連合学会中部ブロックポートフォリオ発表会で当院の清水洋範先生が実行委員会特別賞獲得!

総合診療医養成プログラムにおいてはポートフォリオという自身の経験に基づくレポート提出が義務づけられています。専攻医の先生方がポートフォリオについてお互いに発表し合うことを介して学ぶ機会として日本プライマリ・ケア連合学会中部ブロックにおいては毎年ポートフォリオ発表会を開催しています。
令和4年度は3月6日にオンラインで開催され、当センターのプログラムの専攻医である清水洋範先生がご自身のポートフォリオを発表されました。大変よくまとまっている内容でよい発表だと思いましたが、それを反映してか実行委員会特別賞(端的に言うと発表者の中で第3位の成績)を受賞しました。
清水先生が患者、家族にしっかりと向き合い自身の経験をしっかりと記録、考察されたことによる受賞だと思います。他者から評価されることは大変喜ばしいことです。とても一生懸命仕事に取り組んでおられますし、今後も大いに頑張ってほしいと思います。期待大です!
2023.03.03 後藤センター長が和良地域医療懇談会で講演しました。

3月3日後藤センター長がセンターの担当地域の一つである郡上市和良町で地域医療に関する講演を行ってきました。講演の後はグループワークも行われました。
人口減高齢化の著しい和良においては持続可能な地域医療体制をどうするかが大きな課題であるとともに住民の皆さんにとっても大きな不安材料です。私たちはこうした地域の医療体制を継続していくためにもセンターという枠組みを構築しています。もちろん地域サイズや人口、疾病の疫学的評価のもとでどの程度の医療体制を維持していかなければならないかは経年的に検討し続けなければならないですが、その地域に人が住んでおられる以上必要なサービスは提供できるよう努力を積み重ねていきたいと思います。
和良はかつて健康長寿の村としてその名をとどろかせ、今でもその文化は脈々と受け継がれています。少子高齢化人口減少の最先端地域での地域医療継続モデルとしても注目されるようにしていきたいと思っています。
2023.02.26 後藤センター長が県医師会主催在宅医療介護連携推進コ-ディネーター研修会を運営してきました。

2月26日後藤センター長が岐阜県医師会から依頼されて岐阜県医師会主催の在宅医療介護連携推進コーディネーター研修会を運営、コーディネートしてきました。
毎年行われている研修会で、なせか(?)毎年お声がけいただき後藤センター長がコーディネートしています。ここ2年間は新型コロナウイルス感染症の影響でオンラインでの開催となっていましたが、今年度は久しぶりの対面開催となりました。
岐阜県内各地の在宅医療介護連携推進コーディネーターやその職にかかわる方が参加され、いろいろな課題を話し合いました。当センターは医療介護連携に積極的に取り組んでおり、そのうち郡上市においては医師会委託され行われている「ねこの子ネット研究会」という医療介護連携の会の世話人会に当センター医師が多く携わっています(世話人会代表が後藤センター長です)。他の自治体のお話を聞いていても決して引けを取らない、むしろ比較的活発に活動継続できていることが確認できました。
在宅医療など地域の生活の場で生活を継続していただくことは私たちのセンターの大事な理念であり、行動価値観である「繋ぐ」の実践のためにも医療介護連携には今後も積極的に取り組んでいきたいと思っています。
2023.02.18 中学生のための医療介護系進学セミナーを開催しました。

2月18日令和4年度の中学生のための医療介護系進学セミナーをオンライン開催しました。岐阜県県北西部地域(郡上市、高山市荘川、白川村)の中学生14名の方にご参加いただきました。
後藤センター長の導入説明に始まり、事前に教えていただいていた医療介護系職種に分かれて2クール説明や質疑応答などを受けました。どのグループにおいても積極的に参加していただけたようですし、事後のアンケートでも高評価をいただきました。
少子高齢化人口減少の中、人材育成は私たちにとって喫緊の課題です。人材を育成するには時間も必要です。いろいろな医療介護職を中学生のうちから知っていただき、将来の選択肢の一つにしていただけたらこれほどうれしいことはありません。今後もこうした取り組みはしっかりやっていきたいと思います。
3月11日には高校生を対象として開催予定です。多くの方々にご参加いただければと思います。
2023.02.04 日本プライマリ・ケア連合学会冬季セミナーでワークショップを開催しました。

2月4日、日本プライマリ・ケア連合学会開催の第18回若手医師のための家庭医療学冬期セミナーにおいて、ワークショップ「もしもへき地診療所に一人赴任になったら」をオンラインで開催しました。
私たちのセンターは国保白鳥病院を基幹医療機関として複数の診療所を複数の医師で支える仕組みを構築しています。大部分の常勤医師は診療所経験があり、特にへき地医療は私たちの専門性の一つと言っても過言ではありません。今回のワークショップではへき地に一人で赴任しても諸問題に対応できることを目標に、その一助として代表的な諸問題に関して学んでいただく機会としました。
諸問題のテーマと担当者はワクチン・発熱外来(伊左次)、地域での救急(藤川耕)、定期外来(廣瀬)、訪問診療(黒川)、学校保健(松久)、行政との付き合い方(後藤)で行いました。若干詰め込みすぎた感はありましたが、事後アンケートではおおむね好評価をいただきました。
私たちの得意分野をもとにそれをお伝えし、ともに実践していく仲間が増えていくことに期待したいと思います。これからも私たちのセンターは積極的にこうしたワークショップを開催していきたいと思います。機会がありましたらご参加ください。
2023.02.02 郡上北高プロジェクト介護職員初任者研修修了証書授与及び閉講式その2を行いました。

2月2日令和4年度の郡上北高プロジェクト介護職員初任者研修修了証書授与及び閉講式その2を行いました。
“その2”となったのは1月26日に開催した郡上北高プロジェクト介護職員初任者研修修了証書授与及び閉講式にご都合で参加できなかった1名の方が本日修了試験を受け無事合格されたことによります。“その1”同様後藤センター長から修了証書が手渡されました。
過日彼女たちの活動報告が郡上北高校で行われ、センターのスタッフの一部がオンラインで視聴させていただいたのですが、彼女たちがこの1年間で学んだことを漢字1文字であらわすと4名いるので「蓄」「協」「想」「繋」の4文字になると報告されていました。知識を蓄え、みんなで協力し、利用者さんの想いに触れ理解し、いろいろな資源がつながる中介護が展開できることが大事と思われたそうです。
今回のことを糧に未来に羽ばたいていただくことを願わずにはいられません。頑張れ4名の皆さん!
2023.01.27 野村ヘルスケア・サポート&アドバイザリー株式会社の方と意見交換をしました。
1月27日野村ヘルスケア・サポート&アドバイザリー株式会社の2名の方に当センターにご訪問いただき、地域医療連携推進法人に関して意見交換会を開催しました。同社は地域医療連携推進法人制度について地域医療の課題解決の一つの手段として考え、制度発足の過程から関わりを持っておられるそうで各地の地域医療連携推進法人と意見交換をされており、その一つとして当法人に関して意見交換の機会を持っていただいたこととなります。当法人の概要を説明させていただき意見交換をさせていただきました。
全国ではいろいろな形で地域医療連携推進法人が設立されており、我々の法人も今後法人化を検討される施設の参考になればと思っています。また、我々の法人自体も価値ある法人になるよう努力していかないといけないとも感じました。
2023.01.27 5名の日本専門医機構認定総合診療専門医誕生!\(^o^)/
当センターの医師は総合診療を主たる専門分野としています(サブスペシャリティーはいろいろですが)。
今までは日本プライマリ・ケア連合学会認定のプライマリ・ケア認定医や家庭医療専門医あるいは全自病協・国診協認定の地域包括医療・ケア認定医としてその質を保証し、加えて総合診療を目指す医師を指導する立場である日本専門医機構認定総合診療専門研修プログラム(みのひだ地域医療総合診療専門研修プログラム)の特任指導医となっていました。今般日本専門医機構理事会において実際に指導経験がある特任指導医が、総合診療専門研修プログラム修了者が受験する試験と同じ専門医試験に合格すると日本専門医機構認定総合診療専門医として認定するという移行措置が決議されました。これに基づき当センターの医師5名(後藤・廣瀬・伊左次・藤川耕・松久)が専門医試験を受験し無事5名とも合格いたしました。これにより当センターには日本専門医機構が認定する総合診療専門医が5名誕生することとなりました。
総合診療医として地域医療・へき地医療により一層まい進するとともに後進の育成にも努力していきたいと思います。
2023.01.26 今年度の郡上北高プロジェクト介護職員初任者研修修了証書授与及び閉講式を行いました。

1月26日令和4年度の郡上北高プロジェクト介護職員初任者研修修了証書授与及び閉講式を行いました。
当初6名で開始した今年度の介護職員初任者研修ですが諸事情により最終的には4名の方が研修を終えられました。27日の午前中にはそのうち3名の方が修了試験を受け3名とも無事合格(1名の方は事情により欠席、後日修了試験予定です)、午後からの修了証書授与及び閉講式で後藤センター長から修了証書が手渡されました。
1年間通して研修を行ってきたわけですが、開始当初の緊張状況から研修を積み重ねるにしたがっていろいろなことに積極的に取り組まれ、また、コミュニケーションや連携、多様な価値観に認知といったキーワードを大切にする姿を見るにつけ頼もしい皆さんに成長されたと思います。将来の夢として介護福祉士や言語聴覚士を目指したいという声も聞かれ大変うれしく思いました。
昨年の修了生もかけつけてくれて、彼ら彼女らの進路も実際介護施設への就職やら介護看護関係大学や専門学校への進学とのことで、これまたうれしい限りです。この取り組みが将来医療介護系スタッフの増加につながってくれれば、またこうした修了生を輩出することにより郡上北高の価値がより一層高まってくれるとよいなあと感じた次第です。
加えてこのプロジェクトの中心的コーディネータとして活躍していただいている白鳥病院の古代総看護師長が今年めでたく(?)定年退職とのことで、高校生の皆さんから感謝とエールをいただきました。古代総看護師長の目にうっすらと涙が浮かぶのも印象的でした。
来年度以降もこの取り組みは継続します。多くの高校生の方に選択していただければと思います。修了した皆さん、ご苦労様でした&おめでとうございます\(^o^)/。
2023.01.13-14 令和4年度地域包括医療・ケア研修会(東京で開催)に参加しました。

1月13日14日の両日に行われた全国国保診療施設協議会(国診協)主催の地域包括医療・ケア研修会に後藤センター長、廣瀬副センター長、白鳥病院の羽田野理学療法士、正者訪問看護ステーション看護師が参加してきました。
この会は現地研修会、全国国保地域医療学会とともに国診協の重要3大事業の一つで、地域包括医療・ケアについて様々な視点から学ぶ機会となっています。今回の研修会では総合診療医の必要性が改めて求められること、また、その教育に熱意を持って取り組むことが強調されていたように感じました。また、総合診療を主とする場におけるメディカルスタッフ特に看護師のあり方やその教育の重要性も再認識する機会でもありました。
また、当センターの廣瀬副センター長が「人口減少社会を見据えた地域包括ケアの未来を考える~コロナ禍から学んだこと、取り組むべきこと」というパネルディスカッションのパネリストとして参加し、発表されました。廣瀬副センター長は国診協の理事でもあり、特に国診協の新型コロナウイルス感染症に関するいくつかの取り組みにも参画されているとともに、国診協の若手医師の活動の場である国診協若手の会の世話人代表も務めておられ、大変活躍されています。
さて、今までもそうですが今回も医師以外のメディカルスタッフにも参加していただきました。我々のセンターの目指すところが全国の中でどういった位置づけにあるのか学ぶよい機会になっていただければと思います。
2023.01.12 令和4年度センター倫理講習会を開催しました。

1月12日センターの倫理講習会を開催しました。センター職員の研究などにおける倫理面の学習のために毎年開催しているものです。講師に当センターの倫理委員会委員にもなっていただいている自治医科大学石川鎮清教授をお招きしオンラインにより行いました。
特に個人情報保護に関連した項目にいくつかの変更点があり大変勉強になりました。
当センターでは学会活動や研究活動にも積極的に取り組んでいきたいと思っています。特に学会活動は自分たちのやっていることをまとめ振り返ったり、聴衆から新たなアイデアをいただいたり、他の施設などで行われることを新たに学んだりとセンター活動にもフィードバックされやすいものだと考えています。こうした活動のためにも倫理的思考をしっかり持つこと、またそれがセンター全体で共有されていることが大事なことだと思います。倫理的配慮を忘れることなくいろいろな課題に取り組んでいきたいと思います。
2022.12.02 台湾野村総合研究所とオンラインで意見交換会を開催しました。
1月10日台湾野村総合研究所とオンラインで意見交換をしました。台湾では今後高齢化が進展し医療需要が変わっていくことが予想されており、総人口減少と都市化の進展で特に遠隔地における医療問題への取り組みが求められているそうです。そうした中で医療提供モデルとして日本の地域医療連携推進法人を参考にしたいということ当センターにご依頼がありでオンラインでの意見交換会を開催することとなりました。当センターの概要を説明させていただきましたが、改めて日本は少子高齢化に関する世界のトップランナーで、その中でも我々のような中山間地域は最先端地域であることを認識しました。質の高い保健医療福祉提供体制を進めながら世界にも発信できるとよいと思いました(ちなみにこのホームページをご覧になって興味持っていただけたそうです。こうした発信も頑張っていかなければということも再認識しました)。
2022.12.26 宮崎県福祉保健部医療政策課の方に視察に来ていただきました。
12月26日宮崎県福祉保健部医療政策課課長さん以下3名の方に当センターにおけるへき地医療に関する取り組みを視察いただくということで当センターへお越しいただきました。各都道府県ごとに地域医療特にへき地医療に関する取り組みは様々で、都道府県の実情に応じた体制構築が求められると思います。我々は岐阜県の北西部地域の地域医療・へき地医療を支援すべく活動していますが、岐阜県のへき地医療政策にも積極的に参加できればと考えています。他県の状況も知りながら取り組んでいくことも重要と思われますのでよい機会となりました。
2022.12.08 第5回「一歩上の地域医療を目指そうシリーズ」を開催しました。

12月8日「一歩上の地域医療を目指そうシリーズ」の第5回目を開催しました。今回のテーマは「ポリファーマシー」。愛知医科大学医学部地域総合診療医学寄付講座教授の宮田靖志先生に当地までお越しいただきでご講演をいただきました。
先生は我々センター医師の多くが卒業している自治医大の先輩で、総合診療分野で日本のトップランナーの方です。またポリファーマシーに関してはなかなかこの方がという方が多いわけではありませんが宮田先生はまさにこの方と言えるおひとりです。
そもそもポリファーマシーとは必要以上の薬剤が処方投与されていることを言います。単に数の問題だけではなく目の前の患者さんにとって多角的に見て真に必要な薬剤以上に薬が処方され、医学的にも経済的にもといろいろな面で不利益を提供してしまう可能性があるわけです。多疾患が併存し得る高齢者の方ではよりそうしたことが起こりやすく、我々にとても重要な課題です。今回の講演ではそうしたポリファーマシー全般にわたってお話しいただくとともに、患者さんとの価値観共有の重要性や、Shared decision makingのお話までいただきました。センター内だけではなく地域全体でポリファーマシー対策に取り組む必要があろうかと思いますが、まず今回の学びをもとにセンター内で取り組みの第一歩を踏み出すことができればと思います。
宮田先生には、愛知医科大学の学生さんに当センターを学びの場としてご紹介いただき、多くの学生さんが当センターで実習していただいてもいます。これからもいろいろな面でご指導いただければと思っています。
2022.12.02 和歌山県公立那賀病院から視察に来ていただきました。
12月2日和歌山県公立那賀病院の事務局の方に地域医療連連携推進法人に関する視察として当センターへお越しいただきました。地域医療連携推進法人は全国で34法人程度でまだまだそれほど多くはありません。地域には地域のいろいろな事情があるのでその地域に適した地域医療提供体制構築の一手段として地域医療連携推進法人もあるのだと思います。少子高齢化人口減少時代においてどのような地域医療を展開するのかいろいろと考え実践しなければならない時代であることは間違いないようです。
2022.12.02 後藤センター長が自治医大で講義を行いました。

12月2日後藤センター長が自治医科大学1年生を対象に「地域指向性や広域連携を伴う病院医療の実践」というテーマで講義を行いました。
当センターの医師の大部分は自治医科大学卒業生でセンター長ももちろん自治医大の卒業生です。「医療の谷間に灯をともす」というのが自治医大のキャッチフレーズですが、時代とともに「医療の谷間」の意味するところが変遷しているのではないかと思います。時代時代に応じた社会への貢献が求められるのだと思います。当センターでの活動などを含めて講義してきたわけですが、講義をするたびに我々自身も気を引き締めて地域医療に取組まなければならないなと思う次第です。次代を担う若い医学生の皆さんにも大いに期待したいと思います。
余談ですがセンター長大学同級生の自治医大情報センターの石川鎮清教授にも会って楽しい時間を過ごしてきました。石川先生には当センターの倫理委員会の委員などで大変お世話になっています。石川先生に限らず同級生は全国各所で頑張っていますが、その活躍の報を聞くとやはりうれしくなります(学生時代の逸話は…(笑))。
2022.11.26 岐阜県自治医大卒業医師受入市町村会主催市町村職員研修会を揖斐川町で開催しました。

11月26日揖斐川町役場研修室で自治医科大学卒業医師受入市町村会議主催で第7回地域医療に関する市町村職員研修会を開催しました。
この研修会は地域医療の状況を長期的に考えていっていただくためには、市町村の担当職員のみならず、様々な職員に地域医療を理解していただく必要性あり、担当職員が変わっても継続的な体制維持を図るために、保健医療福祉関係職員もそれ以外の担当部署の方も対象として受入市町村持ち回りで10年前から行っています。とはいってもこの2年間はコロナ過で中止をやむなくされていたのですが、今回は感染対策に十分配慮しながら揖斐川町様にお世話になり開催させていただきました。
開会式(写真上段:左 受入市町村会議会長 日置敏明郡上市長様、中 今回研修会担当地区 岡部栄一揖斐川町長様、右 堀裕行岐阜県健康福祉部長様 それぞれのご挨拶)のあと、ミニレクチャー「地域医療を取り巻く社会情勢いろいろ」(後藤センター長)、グループワーク(コーディネーター 後藤センター長、廣瀬副センター長)、話題提供「これが政策的に今起きていること」(山内県健康福祉部医療整備課自課長補佐様、廣瀬副センター長)、講評(堀部長)といった内容で行いました。
今回は少子高齢化人口減少時代に検討を避けて通れない地域の医療機関のあり方をいろいろと考えていただくような会にしました。参加いただいた職員に皆様が何か一つでも持ち帰っていただけるものがあった会になったのであればと思っています。
2022.11.19 第27回岐阜県国保地域医療学会(飛騨市で開催)に参加しました。

11月19日岐阜県国保地域医療学会が飛騨市で開催され参加してきました。
諸般の事情もあり今まで毎年岐阜市で行っていたこの学会も今年度から各地区持ち回りで開催することになり今回は飛騨地区担当で飛騨市で行われました。
当センター関係者も多く参加し、31演題中11演題が当センター及び郡上市関係者によるものでした。こうした学会参加を通して日ごろ行っている活動をまとめ、他者からご意見をいただいたり、他施設の取り組みを学び当センター運営に役立てたりすることができれば当センターの質の向上にもつながると思っており、スタッフにも積極的な参加を推奨しています。
担当地区の飛騨地区の皆さん、特に中心的に運営にご尽力いただきました飛騨市民病院のスタッフの皆さん、ありがとうございました。
下の写真は学会開始前にみんなで昼食に向かう光景です。一人浮かれている人がいるようですが…(;^_^A
2022.11.17/12.01 後藤センター長が岐阜大学医学部1年生への授業「地域体験実習」に参加しました。

11月17日後藤センター長が岐阜大学医学部1年生の地域体験実習でオンライン形式で講義を行いました。「岐阜の医療」というテーマで地域医療に関するミニレクチャーと石徹白、和良両診療所をオンラインを介してライブ中継し診療所の中を案内しました。2つの診療所は立地はともに郡上市の過疎地ではあるもののその設備に大きな差があり、診療所のイメージを修正する良い機会になったようです
加えて12月1日の学生たちのフォトボイス形式の発表会にも参加させていただきました。フォトボイスとは1枚の写真からその写真のテーマ文言を添えてプレゼンテーションするものです。今の岐阜大学には当然岐阜県以外の出身の方もおられ、そうした学生さんから見た岐阜、あるいはもともと岐阜で育った学生さんの改めて眺める岐阜がいろいろなエピソードとともに語られ、高い学習効果があったと思われました。地域医療に携わる際に地域の歴史・文化・文脈を知ることはとても大事なことだと思っていますが、それがうまく学習に取り入れられているように思いました。こうした感性を医学部6年間、卒後の研修通じて持ち続けていただくのは、むしろ教育を提供する我々の責任だと思います。気を引き締めて教育にも携わっていかなければと思った次第です。
2022.11.11 岐阜県自治医大卒業医師受入市町村会議合同会議が行われました。
11月11日岐阜県自治医大卒業医師受入市町村会会議合同会議が岐阜グランドホテルで行われました。これは年1回岐阜県で自治医大卒業生を受け入れていただいてる市町村の首長さん、事務担当者の方および市町村勤務中及び義務期間中の卒業生が一堂に会して研修と懇談を行う会です。この2年間はコロナ禍によって開催が中止されていました。今回はお忙しい中自治医大地域医療学センター地域医療政策部門教授の小池創一先生にお越しいただき「地域医療政策の最近の動向について」と題して最近の地域医療を取り巻く政策の状況につきご講演いただきました。コロナ禍で振り回されている一方で少子高齢化人口減少は着実に進展しています。そうした社会情勢の中でどういった政策が掲げられ、それを理解しながらどう地域医療に取り組んでいけばよいのか改めて考えさせられる時間でした。その後各首長さんにもご挨拶させていただきました。受入市町村との良好な関係の下で我々は働かせていただいていますので、こういった機会を大事にしたいと思います。
2022.11.11 自治医大卒業初期研修医に対してオリエンテーション研修を行いました。
11月11日岐阜県自治医大卒業医師受入市町村会議合同会議の前に自治医大卒業1・2年目の医師(初期研修中医師)6名を対象にへき地医療のためのオリエンテーション研修会を行いました。初期研修の振り返り、廣瀬副センター長からの外来診療についての講義、伊左次先生からの診療所での役割についての講義、後藤センター長からの地域医療についての講義を行いました。コロナ禍ということもありなかなか対面の機会がなく、このことが初期研修後の地域医療にかかわる不安を助長しているようでしたので、少しは不安の解消につながったのではないかと思っています。地域医療を共に行っていく大切な仲間たちです。これからもいろいろと交流ができ、彼らも前向きに地域医療に取り組むことができればと思います。
2022.11.10 後藤センター長が東京北医療センターで初期研修医及び専攻医に対して講義を行いました。

11月10日後藤センター長が東京北医療センターで初期研修医のハーフデイバックの一環として講義を、また夕方からは総合診療専攻医を対象とした地域アプローチの講義と議論を行いました。
初期研修医への講義では、いつもの「地域医療のABC」としてセンターが掲げている地域医療の考え方( こちらを参照してください )をお伝えするとともに、その理論的背景などもお伝えしました。
総合診療専攻医には少し地域医療のお話をした後、東京北医療センターの岡田先生から同センターのある赤羽の歴史についてプレゼンしていただきました。地域医療に携わる際に地域の歴史・文化・文脈を知ることはとても大事なことだと感じていますので、岡田先生のスライドは大変勉強になりました。
当センター外の総合診療や地域医療に取り組んでいる方とのディスカッションは非常に有意義であると感じています。他施設との交流もいろいろと計画できるとよいかもです。
2022.11.04/08 後藤センター長が岐阜大学医学部看護学科で講義を行いました。

11月4日、11月8日の2日間にわたって後藤センター長が岐阜大学医学部看護学科4年生保健師課程の学生を対象に健康政策に関する講義を行いました。
地域看護学講座の纐纈教授とは長年にわたり研究などでもご一緒させていただいているセンター長の後藤の旧知の方です。後藤センター長が郡上市健康福祉部参与の肩書を持っており、郡上市健康福祉推進計画策定にも携わっていることからご依頼を受けて講義を行ったものです。
学生の皆さんは積極的に授業に取り組んでいました。地元岐阜大学の看護学科の学生の皆さんですので、私たちの活動も紹介する中で、将来保健師としてともに活動していただけるような方が増えるのを期待したいと思います。繰り返しになりますが、医学生に限らず学生教育は我々のセンターの大きなミッションです。今後とも機会があるごとに積極的にかかわっていきたいと思っています。
2022.10.13 第4回「一歩上の地域医療を目指そうシリーズ」を開催しました。

「一歩上の地域医療を目指そうシリーズ」の第4回目を開催しました。今回のテーマは「在宅医療」。岐南町で在宅医療に非常に熱心に取り組まれ日本のこの分野でのトップランナーのお一人である市橋亮一先生にオンラインでご講演をいただきました。
先生の取組みをいろいろとご提示いただくとともに、認知症やALS、緩和などの在宅医療におけるテーマを多岐にわたってお話しいただきました。
当センターも在宅医療には積極的な取り組みを行っていますのでいろいろと参考になる講演でした。在宅医療はこれからも地域住民の方々が地域の中で生活し続ける意味で非常に重要な分野です。私たちのセンターも積極的に取り組み続ける分野の一つと考えています。
もしこのホームページをご覧いただいた郡上在住の一般住民の方で在宅医療をご自身があるいはご家族が希望されるようであればぜひ当院にご相談ください。もちろん荘川や白川でもできる範囲で対応は致します。
2022.10.08 後藤センター長が自治医大顧問指導委員となり大学で開催された会議に出席してきました。

自治医科大学は当センターの医師の多くの出身大学です。「医療に恵まれない地域の医療を確保し、地域住民の保健・福祉の増進を図るため、医の倫理に徹し、かつ高度な臨床的実力を有し、さらに進んで地域の医療・福祉に貢献する気概のある医師を養成するとともに、併せて、医学の進歩を図りひろく人類の福祉にも貢献すること」を建学の精神とし「医療の谷間に灯をともす」がそのミッションとなっています。こうした建学の精神や大学のミッションを胸に我々のセンターも活動しているとも言えます。
そうした自治医大卒業医師が気概と意欲をもって地域社会における保健、医療及び福祉の確保と向上に貢献できることができるよう、研修・診療・研究及び生活上の指導や助言、研修・診療・研究などに関して各都道府県関係部局との連絡調整などの役割を果たすために顧問指導委員が委嘱されており、岐阜県では本年度から当センター長の後藤がその委嘱を受けています。
とてもそうした役割を果たせるほどの経験も実績もないと本人は思っていますが、質の高い地域医療を展開するために、卒業生はもとよりこうした分野にかかわる方々をサポートすることにも積極的に取り組まなければならないと思います。
というわけでその委員の委員会が10月8日に自治医科大学で行われ参加してきました。ちょうど大学は薬師祭という学園祭が行われている時で、学生時代学園祭の実行委員長をやった後藤としては懐かしい思いをしました。ちなみに、写真の木は後藤ら12期卒業生が植樹した木で、卒後34年が過ぎ立派に育っていました。その成長に負けないようがんばらねばと思った次第です。
2022.10.06 後藤センター長が岐阜大学医学部で講義を行いました。

10月6日後藤センター長が岐阜大学医学部4年生を対象に地域医療に関する講義を行いました。
岐阜大学総合内科の講義の一環で毎年行っています。私たちのセンターHPにもアップされていますが「地域医療のABC」としてセンターが掲げている地域医療の考え方( こちらを参照してください )をお伝えしました。もちろんセンターの仕組みも説明しました。
なんといっても地元岐阜大学の医学生の皆さんですので、私たちの活動を少しでも知っていただいて、将来ともに活動していただけるような方が増えるのを期待したいと思います。学生教育は我々のセンターの大きなミッションです。今後とも機会があるごとに積極的にかかわっていきたいと思っています。
2022.09.24-25 PC連合学会第19回秋季生涯教育セミナーで2つのセッションを開催してきました。

9月24日25日の2日間にわたって大阪府で開催された日本プライマリ・ケア連合学会第19回秋季生涯教育セミナーに参加してきました。参加と言っても、「模擬データを使って地域づくりを立案しよう」(24日開催)というセッションと「こんな取り組みあったらいいな、だって私の思い広がるんだもん!」(25日開催)の2つのセッションを主催しました。
この秋季セミナーは日本PC連合学会会員を対象にプライマリ・ケアに役立つ学びの場を提供するものです。私たちのセンターは特に地域を意識して廣瀬副センター長を中心に2セッションを応募し2つのセッションとも採択されたわけです。「模擬データを使って地域づくりを立案しよう」は、地域の健診データをもとにその統計処理の仕方を中心とした学びであり、「こんな取り組みあったらいいな、だって私の思い広がるんだもん!」は、当センターで行っているプロジェクト活動やワーキンググループの活動などを紹介し、組織内でいかに共通認識を作りながら組織運営をしていくかという学びです。
どちらのセッションも10名前後の参加があり、事後アンケートでもおおむね好評価をいただきました。地域をベースにした取り組みの学びを提供するセッションは多くなく私たちのセッションは全体の中でも貴重なものだと自負しています。私たちの活動を全国の皆さんに提示し続けていくこと、そのためにもこうした地域医療の分野でトップランナーであるよう継続してかつ質高く日々の取り組みを続けていけたらと思います。
2022.09.16-17 第63回全国国保地域医療学会(千葉県開催)に参加しました。

9月16日17日の2日間にわたって千葉県木更津市で開催された第63回全国国保地域医療学会に参加してきました。私たちのような国保直診施設にとっては大変大きなイベントです。この2年間はコロナ禍で中止されていたのですが、久しぶりの対面開催となりました。
当センターからは「国診協施設における若手医師の現状調査」「当地域における「総合診療」に対する住民の意識調査」(いずれも廣瀬英生先生)、「人口減少時代における国保直診の組織体制の一事例」「当センターにおける人材育成の取り組み―コロナ禍での状況も含めて―」(いずれも後藤忠雄先生)、「高校生を対象とした介護職員初任者研修の取り組み」(古代照美総看護師長)、「当院における誤嚥性肺炎再発のリスク因子」(臼田絵里菜言語聴覚士)、「当地域における在宅死亡率の推移の調査」(渡邉駿先生)、「外来リハビリテーション終了後のセルフマネジメントに関する追跡調査」(大澤武嗣理学療法士)、「検査技師不在時の看護師による検査業務の取り組み」(和田晴美看護師)、「当センターにおける看護師特定行為研修」(藤川耕先生)の10演題発表してきました。
全国の国保直診施設の中でも非常に多くの演題を発表し開催県千葉県に次ぐ多さだったのではないかと思います。医師に限らずメディカルスタッフの皆さんも含めて日ごろの活動をこうした学会活動などの形でまとめ次の取り組みにつなげていくことは非常に大切なことだと思っています。今後も機会あるごとに参加していきたいと思っています。
2022.08.25 第3回「一歩上の地域医療を目指そうシリーズ」を開催しました。

「一歩上の地域医療を目指そうシリーズ」の第3回目を開催しました。今回のテーマはずばり「ユマニチュード®」。認知症患者への接し方の学びです。国立病院機構東京医療センター総合内科の本田美和子先生にオンラインでご講演いただきました。
言葉としては知っていたのですがその内容に触れることは今までなかなか機会がなく大変勉強になる時間でした。
講義をうかがうとなにも認知症の方に限定された対応ではなく、様々な患者さん利用者さんに対するとても基本的な態度だと思いました。
なんとなく私たちは(自分の価値観に合わないと思わせる)課題のある患者さんや利用者さんに出会うとそれ自体が態度に出てしまいそうですが、改めてケアのプロとしてどういった態度をとるべきか考えさせられました。少しずつでも実践につなげていければと思います。
2022.08.06 第13回岐阜県へき地医療研修会を開催しました。

8月6日第13回岐阜県地域医療研修会をオンライン形式で開催しました。オンライン形式の開催は3年目となります。多くの方にご参加いただける一方接続トラブルなどいろいろと課題も多く今年度は1校当たりの参加人数を制限させていただきました。それでも60名の高校生と8名の医学生、11名の医師さらには郡上市、高山市、白川村の行政の方々やサポートスタッフなど全体では100名近い人の参加をいただきました。
オープニングセッションとして日置郡上市長と山田岐阜県県健康福祉部医療福祉連携推進課長にご挨拶をいただき、診療所の紹介や現地レポート、へき地医療に携わるあるいはかかわる看護師やケアマネジャー、行政担当者そして住民の方にご出演いただいきへき地医療に携わる医療人への期待を語っていただいたインタビュービデオ視聴、へき地医療を行う医師への期待と現実をテーマとしたグループワークセッションなどを行い、クロージングセッションでは岐阜大学の牛越教授にお挨拶をいただきました。
毎回そうですが参加者の皆さんには大変熱心にご参加いただきました。研修会後の感想もおおむね好評のようで、なにかしら参加者の皆さんの気持ちをゆさぶるものがあったのではないかと思っています。ただしやはり実際現地を見てみたいというご意見も多く、何とか来年は現地開催でできないものかと思った次第です。
彼ら、彼女らが将来どういった立場でもよいので岐阜県の地域医療とくにへき地医療を支えてくれるよう期待したいと思います。
2022.07.27 第3回岐阜総合診療セミナーで後藤センター長がWeb講演しました。
7月27日第3回岐阜総合診療セミナーが開催され後藤センター長が“医療機関から飛び出そう!地域活動にかかわるコツ”と題してWebで講演しました。
総合診療医の重要な取組分野の一つである地域志向のプライマリ・ケアに関するものですし、我々のセンターも大事にしている分野です。和良や郡上での経験をもとに取り組みのコツを話しました。
専攻医の先生にとってはなかなかハードルの高い学習分野の一つのようです。少しでも参考にしていただければと思います。百聞は一見に如かず、実際の現場として我々のセンターのかかわるフィールドに見学に来ていただければと思います。
2022.07.07 第1回総診カフェ開催!

7月7日(七夕の日ですね)第1回総診カフェを開催しました。
センター内スタッフと総合診療などなど日々の診療の中で起こる出来事を語ろうという会です。堀、清水両若手医師が中心となって企画してくれています。
お弁当を参加者で食べて(この時は会話はもちろん控えてです)、その後マスクをして語り合うという形式をとりました。最近診療中に言われてうれしかったことをテーマに話しました。外来、入院、地域活動などいろいろな場でいろいろなことを言っていただいてうれしかったなってことがあったようです。
「いろいろな場で」というのは総合診療の一つのキーワードです。ベクトルが施設内だけに向かっていなかったことがちょっぴりうれしかったですね。
2022.06.30 令和4年度県北西部地域医療ネット地域医療連携推進評議会を開催しました。

6月30日郡上市白鳥町にある白鳥ふれあい創造館で当法人の令和4年度定時社員総会に引き続き地域医療連携推進評議会( 評議員はこちら )をハイブリット開催しました。
評議会も新型コロナウイルス感染症の影響でなかなか開催できず、昨年度までは書面でのご報告だけになっていましたが、今回はハイブリット開催ではありましたが、実際の活動などをお示ししながらご意見をいただくことができました。
子どもが医療人になることを夢持てるような情報の提供、人材育成確保、特に定着していただけるような人材の確保、デジタルトランスフォーメーションへの対応、介護施設などの感染症対策支援、研修会の充実などのご意見をいただきましたので、当法人内でもどのようなことができるのか模索し、可能なことから実践していきたいと思います。
地域の方々と共に私たちの法人も成長していくことができるよう、いろいろな機会でご意見いただけたらと感じた次第です。
2022.06.30 令和4年度県北西部地域医療ネット定時社員総会を開催しました。

6月30日郡上市白鳥町にある白鳥ふれあい創造館で当法人の令和4年度定時社員総会を開催しました。日置郡上市長(下段写真左)、西倉高山市副市長(下段写真中央)、成原白川村村長(下段写真右)にご参加いただきました。また当法人の理事、監事ならびに事務担当者も出席しました。
議決事項として、「令和3年度収支決算の承認について」「理事の選任について」「地域医療連携推進評議会評議員の選任について」の3項目をご議論いただきました。令和3年度収支決算に関しては併せて令和3年度事業報告も行わせていただき、熊田監事より監事監査報告もいただきました。いくつかの質疑ののち3項目すべてが承認されました。
引き続き報告事項として「令和4年度の事業計画について」「令和4年度の収支予算について」を報告させていただきました。
当法人は令和2年4月に地域医療連携推進法人として認可され事業を開始したわけですが、おりしも新型コロナウイルス感染症流行によりこの2年間、対面での総会ができずやむを得ず書面決議となっておりました。今回は対面開催でしたので活動の報告をはじめ質疑を行うことも叶い、より一層当法人に関してご理解いただけたのではないかと思っています。
参加者の皆様からはいろいろとエールもいただき、今後も果たすべき役割を十分理解し実践していく組織であり続けるよう努力していきたいと思いました。
2022.06.11-12 後藤・廣瀬・伊左次医師が日本プライマリケア連合学会学術大会に参加しました。

6月11日12日横浜で開催された第13回日本プライマリ・ケア連合学会学術大会に後藤センター長、廣瀬副センター長、伊左次医師が参加しました。
後藤センター長は「中山間地域に位置する地域包括ケア病床のみの小規模病院における入院機能の検討」と題し、2021年1月1日~12月31日に国保白鳥病院に入院した65歳以上の方を対象に地域包括ケア病床の3機能、ポストアキュート機能、サブアキュート機能、在宅復帰支援の状況を検討し発表しました。廣瀬副センター長は「当センターにおける「総合診療」に対するスタッフの意識調査」と題し、当センタースタッフの皆さんに各自が思っている総合診療の定義を書いていただき、テキストレポートを用いた計量的テキスト分析という方法でその内容を整理・検討し発表しました。伊左次医師は「へき地診療所で必要とされるコンピテンシー」と題し、2021年度中に岐阜県でへき地診療所勤務中の比較て若手医師5名(4診療所)の勤務先を訪問して振り返りの面談を行い、その記録から文節ごとにどんな能力が必要とされているか抽出しKJ法という方法で整理・検討し発表しました。
その他、当センターの家庭医療プログラムの展示紹介も行ってきました。写真最下段は当センターで実習した愛知医大の学生さんがその経験を発表していたものです(とてもうれしく思います(^^)/。愛知医大の宮田教授ありがとうございます)。
私たちのセンターの取り組みや自分たちの行っていることを整理し振り返ること、研究マインドを持ち続けること、そうした一環として学会活動に参加することは私たちのセンターにとって非常に重要な活動と位置付けています。医師に限定されず様々なスタッフがこうした活動に取り組んでいます。これからも頑張っていきたいと思います。
2022.06.09 第2回「一歩上の地域医療を目指そうシリーズ」を開催しました。

4月に開催した「一歩上の地域医療を目指そうシリーズ」の第2回として6月9日に公立能登総合病院歯科口腔外科部長 長谷剛志先生をお招きして「地域医療における歯科口腔外科」というテーマで白鳥病院をメイン会場としたハイブリット形式で開催しました。
長谷先生は能登地域を中心に非常に幅広く口腔ケアや摂食嚥下に取組んでおられる先生です。郡上市の 食形態マップ も長谷先生が能登地域で展開されていた事業を参考にさせていただいたものです。お忙しい中わざわざ当院までお越しいただきご講演いただきました(写真最上段左上端及び写真最下段右下端が長谷先生です(端ばかりの写真ですみませんm(__)m。))。幅広い話題に触れていただき大変勉強になりました。こうした学習を積み重ね、地域の方々に還元できるよう努力していかなければと思った次第です。
なお、映像配信機器トラブルなどがあり長谷先生及び参加していただきました皆様方にご迷惑をおかけしましたこと、この場を借りてお詫び申し上げます。申し訳ありませんでした。
次回は8月に認知症に携わる方々の認知症の方への対応の仕方に関することをテーマに開催予定です。
2022.06.09 令和4年度県北西部地域医療ネット第1回理事会を開催しました。

地域医療連携推進法人地域医療ネットの令和4年度第1回理事会を6月9日国保白鳥病院介護棟3階会議室をメイン会場としてハイブリット形式で開催しました。
議決事項として令和4年度社員総会開催について(令和4年6月30日に開催予定)と、令和3年度事業報告並びに決算認定についてを、協議事項として役員の改選についてと地域医療連携推進評議会の開催について(令和4年6月30日に開催予定)を議決あるいはご協議いただき、その他情報共有を行いました。
新型コロナウイルス感染症の影響でなかなか対面での開催ができていませんでしたが、一部の方には久しぶりにお会いすることができましたし、Webを介してはお会いしていたものの直接お会いするのは初めての方もおられました。
これからも2市1村及び構成医療機関が協力してこの県北西部地域の地域医療体制を支えていくことができればと思います。
(写真上段は理事の面々、向かって左から廣瀬監事、後藤代表理事、スクリーンの川尻理事、熊田監事、スクリーンを離れて橋本理事、古田理事、田口理事、写真下段は事務局や2市1村の担当事務職員も加えての集合写真です。)
2022.05.28 2022年度GP-COMERnet全体会を開催しました。

5月28日今年度の GP-COMERnet 全体会をWebで開催しました。今年度はケースレポートの書き方ということで、この領域で数々の功績をあげられている兵庫県立丹波医療センター地域医療教育センター長の見坂恒明先生にご講演をいただき、その後実例を用いてグループディスカッションを行いました。
目の前の症例をしっかりかつ幅広く眺めることを重要性を改めて認識しました。少々地域医療とか診療所や在宅といったセッティングとかにとらわれていることにも気づかされた時間でした。参加者の中から世界に発信できるような論文が出されることを期待したいと思います。
岐阜大学の牛越教授、村上名誉教授にもご参加いただきました。ありがとうございました。
2022.05.25 後藤センター長が愛知医科大学で講義を行いました。

5月25日後藤センター長が愛知医科大学4年生を対象に地域医療に関する講義を行いました。
愛知医大の地域医療総合医学の授業の一環として「地域医療の実践」というテーマでの講義です。当センターの状況や取り組みを話してきました。
学生にはまだまだイメージのわかない領域なのかもしれませんが、我々の活動をまとめ伝えるよい機会であるとともに、実際我々の現場にもぜひ足を運んでほしいと思っています。学生教育は我々のセンターの大きなミッションだと思っています。今後とも機会があるごとに積極的にかかわっていきたいと思っています。
2022.05.13-14 国診協第36回地域医療現地研究会(新潟)に参加しました。

2022年5月13・14日に新潟県で開催された全国国民健康保険診療施設協議会等主催の第36回地域医療現地研究会に後藤センター長、廣瀬副センター長・古代総看護師長の3名が参加しました。この研究会は国診協の旗印である地域包括医療・ケアの推進を図るため、国保直診関係が一堂に会し、施設視察、研究協議を行うことを目的として毎年開催されているものです。とはいってもこの2年間は新型コロナウイルス感染症の影響で開催中止となっており3年ぶりに開催されました。
今回の研究会も現地主催者である新潟県国診協および新潟県国保連合会及び開催の中心的役割を果たされたあがの市民病院の藤森院長先生をはじめとするスタッフの皆さんのご尽力で感染対策に十分配慮しながらのハイブリット形式で開催されました。13日はあがの市民病院及び水原保健センターの視察と白鳥飛来地として有名な瓢湖および豪農の館である北方文化博物館を見学させていただき、14日は朱鷺メッセでシンポジウムが行われました。
あがの市民病院は阿賀野市における中心的医療機関として急性期病床や地域包括ケア病床、介護医療院を持ち、居宅介護支援事業所、訪問看護ステーション、老健や健康管理センターも関連施設として同一敷地内に持って保健・医療・福祉・介護を幅広く展開している施設でした。阿賀野市は人口が約41,000人高齢化率34%で郡上市と同じぐらいの人口規模ではありましたが、面積が約193平方キロメートルと郡上市の約1/5、病院は市民病院、民間病院1カ所づつである一方入所系介護サービス事業所など介護サービス事業所は比較的多くある自治体で、こうした背景の中でいかに地域包括医療・ケアを展開するかということを考えるとあがの市民病院のような形態が一つのあり方なのかなと感じました。
2日目のシンポジウムでは阿賀野市の健康寿命延伸のための取り組みや新潟大学と協働して行っている中学生の生活習慣に関する調査結果、あがの市民病院の訪問歯科診療の状況などのご講演などからなるシンポジウムが行われました。
今年度のセンター基幹医療機関である白鳥病院の目標は「参加・還元」としていますので、参加した3名で視察内容や学びをどう還元するかをいろいろと考える2日間でした。少しずつセンター運営に生かしていきたいと思っています。そして、何より藤森院長のパワフルさに圧倒された2日間でもありました。それも見習わなければと思った次第です。
こうしたセンター外のイベントに参加することによりセンターの全国的な立ち位置を確認するとともに、当センターに役立つことを学び取り入れていきたいと思っています。
(写真2段目:あがの市民病院前にて左から後藤・藤森あがの市民病院長・古代・廣瀬、3段目:豪農の館にて左から古代・廣瀬・国診協小野会長・後藤、最下段:お庭を見ながら語り合う3人…(^^)v。 なお写真掲載にあたり小野会長、藤森先生には掲載をご快諾いただきました。ありがとうございました。)
2022.04.23 第1回県北西部地域医療ネット/センター全体会を開催しました。

我々のセンターでは年度初めと終わりにスタッフによる全体会を行っています。年度初めにその年に降り組むプロジェクトを計画し、年度終わりに評価、表彰をしています。
令和4年度の第1回全体会を4月23日オンラインで開催しました。今まではセンター内の連携をその活動のメインにしていましたが、今回は我々のセンターの取り組みとして中心をなす「総合診療」に関してどう県北西部地域にご理解いただくかというテーマで行いました。
廣瀬副センター長司会進行の下、廣瀬先生の現在行っている総合診療に関する調査の発表、伊左次先生による総合診療に関するミニレクチャーの後、職種ごとに分かれて(施設ごとではわかれていません)総合診療メジャー化(?)計画の取り組みを検討しました。「うちわにコメントを書いて配ろう」「家族も含めた認知症対応の質を向上させよう」「利用者の想いを家族とつなげよう」「生活習慣病リーフレットを作成配布」「○○さんにもわかる総合診療」「スタッフの相応診療理解を深化させよう」などといったアイデアや計画が考えられていました。ちなみに医師のセッションでは各先生方の総合診療の考え方がいろいろとお伺いすることができてとても有意義でした。
今年度のセンターの活動にどうぞご期待ください!
2022.04.14 第1回「一歩上の地域医療を目指そうシリーズ」を開催!

今年度から県北西部地域医療ネットの企画として「一歩上の地域医療を目指そうシリーズ」を開催することとしていますが、その第1回目として岡崎市民病院の緩和ケア内科の橋本淳先生にご講演をいただきました。
緩和ケアに関する具体的な取り組みを丁寧にご講演いただき、まさに明日からいやいや今日から使えるノウハウでした。県北西部地域医療ネットスタッフを中心に多くの方にご参加いただき、参加の皆様にとってとても役立つ内容だったと思います。
センター長後藤の私事ではありますが、橋本先生とは昔からお付き合いさせていただいていて、相変わらずの分かり易いお話と、穏やかな口調、質問に対する回答の仕方などなど素晴らしく、見習わなくてはと思った次第です。
このシリーズは今後も継続されます。これからの企画も素晴らしいものになると思います。橋本先生ありがとうございました。そして企画の中心となってご尽力いただいている廣瀬先生ありがとう!
(今日は行事が目白押しでにぎやかな1日でした。)
2022.04.14 当センター日本PC連合学会後期研修プログラムを修了した黒川大祐先生に修了書を授与!

当センタースタッフの黒川大祐先生が、当センターの日本PC連合学会後期研修プログラムVer2.0「県北西部地域医療センター地域医療後期研修プログラム“さくら道”」の全プログラムを修了し修了証をお渡ししました。
自治医大卒業生の義務として、白川診療所への勤務もある中で地道にかつしっかりとプログラムに取り組み努力してくれました。自治医大卒業生がへき地に勤務しながらもこうして専門医(特に家庭医療専門医)取得へ取り組んでいただけることは後輩にも良き影響を与えてくれることではないかと思います。
黒川先生は当センターの中心スタッフとして大活躍してくれてます。今後もより一層のご活躍を期待したいと思います(その前に専門医試験がありますので、まずはそれを頑張ってねぇ~)。
2022.04.14 今年度の郡上北高プロジェクト介護職員初任者研修が始まりました。

今年度の郡上北高プロジェクト「介護職員初任者研修」が始まりました。過去2年間では12人の修了生がいて、すでに介護系の職に就いている人もいます。
第3期生の6名の皆さんとも1年間楽しく学んでいけたらと思います。スタッフも非常に勉強になっているようですし、まさにWin-Winな研修会だと思います。福祉介護人材の育成は当センターの大きな役割の一つだと思っていますので、この事業にも一生懸命取り組んでいきたいと思います。
(ちなみに今日は1名ご都合で欠席されました。着座している6名の内1名は〇〇〇〇〇です(笑))。
2022.04.01 センター内医師の異動がありました。
令和4年度4月1日付でセンター内のいくつかの診療所の所長が交代しました。
県北西部地域医療センター国保高鷲診療所の所長は田口潤先生が退任され、澤ききょう先生が新たに着任されました。
県北西部地域医療センター国保白川診療所・国保平瀬診療所の所長は大西権亮先生が退任され、元田晴伸先生が新たに着任されました(元田先生は令和3年度は国保白鳥病院に赴任されていました。)
なお、県北西部地域医療センター国保白鳥病院にも清水洋範先生と堀翔大先生が赴任されました。
各先生ともご活躍が十分に期待される先生方です。地域の皆様はじめ関係各位の皆様よろしくお願いしますm(__)m。